Ototoの日記

プログラミングについてや、日々の私生活で思っていることを書いて行きます

情報の集まるところ

Androidの創設者、アンディルービンは数年前Googleを退職し、Playground Global(以下プレイグランド)という会社を設立した。 WIREDの記事によるとプレイグラウンドの目標は以下のよう。

プレイグラウンドの目標は、ただ単に機器の開発や会社の設立を行うことではなく、それをはるかに超えたところにある。ルービンはプレイグラウンドを、来るべきAI社会に必要な「標準建築ブロックの製造工場」、すなわち、ハードウェアやソフトウェアの部品補給庫にしたいと考えている。 そしてそのプラットフォームをオープンにすることで、彼と一緒に働いている企業だけでなく、誰もがスマートデヴァイスを開発できるようにしたいのだ。もしそれが成功すれば、ある共通の技術的インフラが無数のデヴァイスを動かし、起業家たちは、スマートドローンやスマートハウス、本格的なロボットを開発する能力を手にすることになる。プレイグラウンドは、かつてAndroidスマートフォンに与えたのと同じようなインパクトを、それらスマートマシンの開発に与えることだろう。 会社? いや、プレイグラウンドだ! Androidの生みの親がつくる「会社を超える会社」 « WIRED.jp

スマートデバイスを開発するベンチャー企業に対しインキュベーションやコンサルティング行ったり、標準化されたソフトウェア、ハードウェアの部品を供給することを目標にしているようだ。 そして読み進めていくと以下のようにも書いてある。

もしこれが実現すれば、ルービンの会社は2つの点で恩恵を得る。1つには、商品化を目指す起業家の多くはプレイグラウンドに協力を求めるため、早い段階で投資する機会が得られるということがある。そしてより重要なのは、彼らの新製品の心臓部に、プレイグラウンドの技術が埋め込まれるということだ。かつてWindowsがPCに対して、あるいは、Androidスマートフォンに対して行ったのと同じように、無数の機器に使われる共通インフラを提供することこそ、プレイグラウンドの最大の狙いである。

この文章を読んだ時、ソフトバンク孫社長のことを思い出した。

ソフトバンク孫正義は、去年ARMを買収。ARMは半導体の設計情報をライセンスするビジネスを行っていて、ARMをベースとしたCPUは、スマートフォンなどほとんど(およそ90%以上)モバイルデバイスの核として使用されている。圧倒的なARMのシェアを背景に、ARMには今後どの会社がどのようなモバイルデバイスを作成しようとしているか、という情報が集まってくる。ARM買収の目的は公表されていないが、この情報を得るのが最も大きな目的の一つだと言われている。

孫社長は以前にも似たような戦略をとっている。まだソフトバンクが小さい会社だった頃、コンピュータ展示会コムデックスをおよそ800億円で買収。コムデックス自体では大きな利益を上げられなかったものの、展示会に出入りするIT企業と顔なじみになり、交流を深めることで、Yahooを発掘した。

以上の話に共通するものは、情報の集まるプラットフォームを握ることにより、今後どの業界が伸びるが、どのようなビジネスが伸びようとしているのか情報集まってくるので、次の行動の成功確率が上がるというものだ。

自分の人生やキャリアプランについても以上のようなことを考えている。優秀な人が集まり、最先端の情報が集まるところに身を置き、的確な選択をできるようにしたいと思う。